弾ける、歌える、その先は曲作りを学ぼう渡利辺祥楽舎 0721-28-8000
ステキで素晴らしい曲作りたい、との意欲を伸ばす
曲作りがおもしろくて楽しいわりには、
まじめに勉強した充実感もあります。
「曲作りのレッスンって、どのようなレッスンの進め方をするの? 歌や楽器演奏のレッスンとどう違うの?」→【本気の大人の音楽レッスン】のページに記載しました。
初心者の方は、楽譜の読み書きや楽典から学びましょう。上級をめざしたい人は、「他人に手伝ってもらわなくても、伴奏や前奏なども含めてちゃんとした出来栄えの楽曲を仕上げ、その楽譜は他者でもきちんと譜読みしてもらえる状態の清書仕上げができるようになること」をめざしましょう。
個人レッスン、ペアレッスン ★【ご家族ペアレッスン】ただ今、ご夫婦・親子・孫・兄弟姉妹‥ご家族・親族 ※ クリエイティヴ系作曲レッスンなので、演奏系レッスンとは内容やカリキュラムが異なります。 |
小中高生 個人レッスン |
月2回 各45分 6,000円 (+税) 月謝制 |
【音楽エンジョイコース】「まだ作曲を学びたいかどうかはわからないけど、音楽を習いに行こうかな」という初心者向きコースです。ソナチネなど簡単なピアノを弾けるぐらいには鍵盤楽器を習っておきたい、中学高校の音楽の教科書に載っている程度の楽典やコードは勉強しておこう、音楽の部活で譜読みや管楽器の移調楽譜を書ける程度の音楽知識は知りたい、という人向きです。 【作曲アレンジコース】「音楽レッスンに行くなら、作曲をやりたい」という人の初級コースです。中学高校の音楽の教科書には載っていない伴奏付けやコード進行やソルフェージュや楽器編成など、曲作りに必要なレッスンをします。 ※どちらのコースも、小学生は高学年なら理解できます。親御様は「弾くだけのピアノ教室とは違い、音感トレーニングやコードなど音楽の勉強が多いレッスンだ」とお子様へ言い聞かせてください。「うちの子も、レッスン受ければそれなりに音感がついてピアノも弾けるようになるかしら」という方々は、まず音楽エンジョイコースへ。「うちの子は曲をちょっと聴くだけで、すぐ歌えて即興伴奏も付けて弾けるのを特別なことだと思っていないので、著作権のことも知らずに勝手に耳コピーし演奏発表して他の音楽家さんにヒンシュク扱いされないよう、勉強した曲作り技法の知識と思い付く曲想を根拠にして自分でちゃんと曲を作れるようめざして、レッスンを受けさせたい」という方々は作曲アレンジコースへどうぞ。 (音楽受験対策が必要な学校へ進学希望の高校生は、下記の「音楽学校進学対策レッスン」の項をご覧ください)。 |
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大人:趣味一般 個人レッスン 10代後半以上 保育士資格取得で、鍵盤実技と楽典の筆記試験対策を学びたい方も初級でどうぞ。 ●初級は楽典や7thコード学習レベル、メロディーにコード付け、(DTMを用いる人は、五線譜画面、ピアノロール画面、ボリュームとベロシティ、楽器音色の種類)。 ●中級は「歌+伴奏」や「メロディー+オブリガート+ベースライン」、ハイテンション和音、(DTMを用いる人は、バンドスコアとドラム譜など)。 ●上級の内容は『趣味以上』の項をご覧ください。 |
月2回 各45分 初級: 7,000円 中級: 8,000円 (+税) 月謝制 |
【音楽エンジョイコース】「音楽好きで楽器や歌を習ったり部活経験があったりするけど、作曲を学びたいかどうかはまだわからない。楽典を勉強しておこうかな」という人向きの初級コースです。楽譜の読み書きやコードや簡単な鍵盤弾きから学べます。 【作曲アレンジコース】「音楽レッスンに行くなら、作曲をやりたい」という人のコース、初級から学べます。曲作りの知識を学んで、ポップス曲やウェディングソングを作りましょう。 音楽好きの仲間で集まったら「友人たちはフルート2人とギターとキーボード」「ヴォーカルとクラリネットとベースの友人でライブできればなあ」‥で、こんな楽器編成の市販バンドスコアはなかなか見つからない、なんて悩みも無用。そういう楽器編成で音域や演奏技量を補い合えるような曲を作ればいい。各人、自分の好きな作風で、自分が作れる程度の大好きな曲を作ればいいです。 楽典とコードを学習するだけなら、半年12回でも、1週間以内の短期集中受講でもある程度の知識は学べるので、楽器や歌のレッスンと併せてお気軽にどうぞ。 指導者として上級をめざしたい方や、「クラシックの作曲技法に、ジャズの和音づかいやロックのリズム感を加え、カッコいい日本のフュージョンの曲の作風を追求して作風の幅を広げよう」という方は、それ相応の年季をかけて学ぼうとお考えください。 ※ 会場により、月2回のうち「1回は5〜6人のグループゼミで音楽理論の勉強/1回は個々人の曲作りに対応した個人レッスン」といったカタチにする場合もあり得ます。 ※ 受講者の方がママ/パパで、ご家族の幼稚園児〜小学校低学年のお子様(音楽理論の勉強はまだ難しい3年生まで)を同伴したい場合、「受講料は大人1人分。子供がぐずってレッスンが思うように進まなくても所定の受講料はいただく」ということでよければ、お連れになってかまいません。 |
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大人【熟年青春】 趣味一般 個人レッスン ●初級、中級の概要は上記(↑)の項をご覧ください。 ●上級の内容は『趣味以上』の項をご覧ください。 |
月2回 各45分 初級: 7,000円 中級: 8,000円 (+税) 月謝制 |
「子も社会人になりホッと一息、少しは悠々自適になれた気分、曲作りできる時間的余裕はある。『作りかけの曲の続きをどう作り進めようか』と考えては、楽器を弾いて楽譜を書いたり…で、曲の続きをぼちぼち作っていくのは日々是好日。 曲の作り方をちゃんと学んで、やたらせかされることなくじっくりと精神修養しながら、"作りたいと思い続けている曲"を仕上げていくのは楽しみです。 ※ 受講者の方がおじいちゃん/おばあちゃんで、ご家族の幼稚園児〜小学校低学年(音楽理論の勉強はまだ難しい3年生まで)のお子様を同伴したい場合、「受講料は大人1人分、子供がぐずってレッスンが思うように進まなくても所定の受講料はいただく」ということでよければ、お連れになってかまいません。 |
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音楽学校進学対策 個人レッスン 中高生 社会人受験生 |
月2回 各60分 10,000円 (+税) |
音楽実技の入試対策が必要な大学・専攻コースへ進学希望の方へは、受験対策指導いたします。楽典/音楽通論、ソルフェージュ、コード進行、複旋律書法、和声、モチーフ作曲、音楽史概論など。副科ピアノの指導も可能。 ※「作曲する」のと「サウンド制作する」のとはどう違うか?‥の説明は、近年新設がめざましい「楽曲制作コース/作曲サウンド制作コース」類の解説欄に記載。「作曲専攻」ではどのようなカリキュラムで何を学べるか‥も、同欄上に記載あります。 ※ 進学希望校の入試要項をご覧になり、「入試科目にあるこの実技は、どういうことから学習を始めればいいか」といったこともご相談ください。めざす大学の入試科目に「和声」がある方は、月2回では足りませんので回数増の相談に応じます。 ※ ポップスのピアノ曲が好きな人でも、まずクラシックやバロックの曲を弾ける練習を奨励します。クラシック奏法で弾ける人がポップス曲も弾くのは容易ですが、その逆は容易ではないので、まずクラシック奏法を習うのが得です。副科ピアノ(ソナチネ〜ソナタアルバム/モーツァルトやベートーヴェンのソナタ)については指導可能。ピアノ専攻の専門実技ピアノ(ショパンなど)については、ピアノ科の先生をご紹介可能です。 |
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大人:趣味以上 個人レッスン ゼミ |
月2回 各60分 12,000円 (+税) |
「音楽やるなら作曲を‥とは思い続けてきたけれど、これまで作曲レッスンしてくれる先生にはめぐり会えなくて、演奏系の道を歩んできた」という演奏系出身者や、「演奏活動するにはオリジナルの新作楽曲が必要だと思うけど、作曲家に新作楽曲をオーダーできるほどの予算を持っていない。まずは自分でオリジナル曲を作って用意できるように、作曲の勉強をしよう」とお考えの方、どうぞお越しください。作曲系のレッスン講師をめざすなら、音楽理論や作曲技法を生徒へ細やかにしっかり説明できることがたいせつです。さらに、生徒が作ってきたひとつひとつの曲に対して、ケースバイケースで指導する応用力スキルアップ。基礎勉強が充分足りていると、応用できる範囲も広がります。まずは、楽典の教え方やコード進行・副科和声(4級和声程度)をおさらいしてから、歌詞への曲付け・複旋律書法・ハイテンション和音・楽曲形式・楽器編成を学び、アンサンブルやバンドの曲を作ってスコア楽譜やパート譜も書けるようになりましょう。 演奏系では「同じ曲を演奏すれば比較的優劣はつきやすい」ですが、作曲系では各人のクリエイティヴな個性的表現力を伸ばすことがよりたいせつで「勝ち気は長所にはなりにくい」との特質もあります。ゆえに、勝ち気はさておき、気ごころがアカヌケしていて大人にも子供にも好かれる前向きなバイタリティがある方、歓迎しています。 ※ ミュージシャンとしての経験もあるし、音楽講師をしたいけど、学歴で苦労している‥という方は、ヤマハの指導者レベルの5〜3級(受験料1万円前後で相応の級に応じてどなたでも受験可能)を取得するといいです。近年では「ヤマハ5級以上取得」を目的とするコースを置く音大もあるぐらい、客観的評価として定評あるグレードです。 ※「各項目ごとに月1回2時間ぐらいのペースで学べる機会を設けてほしい」とのご要望にもお応えします。 ※ セミナー/ゼミは、個人レッスンや少人数レッスンでひととおりのことを学んだ後、「各人が作った教材を持ち寄って意見交換会をしよう/著作権について学ぼう/ライブ可能な所へ営業活動に出かけるための企画書を書こう」などの趣旨で行いたい意向です。"指示するか/指示されるか"との人間関係しか慣れていない方が多いようなら、「アイディアを出し合って"提案したり/提案されたり"でクリエイターの会議ははずむ」との感覚に慣れるためのトレーニングもおこないます。 「自分も音楽レッスン講師をしながら兼業で仲人しようと思うので、釣書交換会をしてほしい」とのご希望がある先生方はお申し出ください(ただし、婚活経験も婚活支援経験も全くない方が、すぐできるほど仲人は簡単な仕事ではありません)。 |
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● 入会金ナシ。レッスン開始日前に会って打合せするのは無料(体験レッスンではありません)。 ● 手持ちの音楽理論書があればご持参ください。 市販の音楽理論教本など「オススメできる教材はコレ」といったアドバイスも致します。 公的文化施設には、公民館など「基本的には参加料や入場料は無料、必要に応じてわずかな実費を取るのみで、貸室料はたいへん安く、非営利団体には無料で会場貸しすることも多い」という施設と、「有料催事や営利企業の研修なども可能で、営業利用の場合はおおむね5割増程度の料金で会場貸しをするだけでなく、文化施設側でも参加料有料あるいは入場料有料の企画催事を主催することが多い」という施設があります。微妙なのは「有料会費制で、催事やセミナーの参加は無料」としている団体(そうした団体の多くは実質実費程度でたいした営業利益は上げていないらしい)ですが、弊舎は「受講料は月謝制で有料、営業利用で貸室利用」というほうを好みます。(これは、「営業利益が上がるのはむしろ好ましい」と言えるか、それとも「営業利益を上げるとヒンシュク」になるか‥の分岐点でもあるわけです)。
「すでに会場へ日時を予約済みで、変更やキャンセルができずキャンセル料が必要」な状態でお休みした場合、返金は致しませんが、後日の受講日に長いめにレッスン時間を取るなど、可能な配慮は致します(「いつまでなら予約日時変更可能か/変更手続きには電話でなく会場へ行く必要があるか」は、会場により異なります)。 ● 文化施設には駐車場があります。文化施設なので、車イスでも利用しやすいです。※ 楽典のセミナーや作編曲のレッスンでは、演奏レッスンのように発声練習して大きな声で歌唱力たっぷりに歌ったり、楽器を弾き続けたりするのとは異なり、「曲作りの方法や音楽理論を解説し、曲の各パートを少々音出ししては質問したり手直し検討したり、思い付いた曲想のメロディーやリズムが楽譜に書きづらいならソルフェージュのトレーニングもしたり‥」というのが通常です。 |
「勉強したぞ!作ったぞ!」…目標達成したら、うれしくて励みになります! |
小中高生 | 習いごとするなら音楽!が好き。ピアノなど鍵盤楽器も弾けるようになりたいし、曲作りを学べる音楽レッスンがいい。 |
学校の音楽の授業で、ペーパーテストの成績をアップしたい。 | |
音楽系の部活で、スラスラ楽譜を読める程度には、楽典を知りたい。 | |
大人一般 (10代後半〜) |
ウエディングソングを作って、結婚披露宴で生演奏したい。 →【本気の大人の音楽レッスン:ウエディングソング作ろう】 「曲を作れるようになってよかった!生演奏してよかった!」と心から思える、人生とっておきの機会です!たいせつに。晴舞台の満足感もいっぱい。 |
まごころソングを作って、友達や家族と一緒に楽しみたい。 →【本気の大人の音楽レッスン:まごころソング作ろう】 「自分にもできそう」な目標、見つけやすいです。楽典からスタート。 |
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熟年も趣味悠々。若い頃からずっと音楽大好き、曲作りを楽しみたい。 →【本気の大人の音楽レッスン:今の熟年こそ音楽大好き世代】 初心者は楽典から。音楽理論や作編曲技法を勉強して曲を作りたい人、歓迎。 「若い頃からバンド活動していた」「ピアノ弾ける」など音楽大好きなご年配の方々が、「通のままでいい。バリバリ勉強してかっこいい曲を作ろう」と元気にマイペースで頑張っていいレッスンです。 |
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芸能プロダクションの予科生/研修生オーディションを受けてみたい。特技をアピールする実技試験で、「ときどき自作の曲を作るんです、聴いていただけますか」なんて歌ったり楽器弾けたら、目立ってかっこいいと思う。 まず、「自分がオーディションを受けたいと思うプロダクションは、どのような人材を求め、どのような活躍を期待しているか」ということへ関心を持ちましょう。プロダクション≒制作会社には、「音楽関係の番組やコンサートの仕事を手がけるのが得意」という所もあれば、「お笑いは得意/ファッションショー及びモデルは得意/芝居やドラマ及び俳優は得意」など、それぞれ得意ジャンルや得意な仕事の仕方があり、音楽関係が得意なプロダクションそれぞれにも「ポップス系/ロック系/クラシック系」など強みの音楽ジャンルがあったりします。また、「出演者/実演家としての立場をはっきり自覚したタレント/芸人/俳優/声優/演奏家は求めているが、あれこれやってみて自分の才能を見つけたい‥という要望へまでは対応していない。作編曲が必要な際には、それが得意な他社へ頼むのが当社のやり方」という所もあれば、「あれこれ才能がありそうなら、どれもできるだけ頑張れ。それに応じて活躍の場をあれこれ開拓するのが当社のやり方」という所もあります。 次に、「オーディションではどのような実技や知識が審査されるか」を知って、その対策に「楽典学習済みや曲作りできるのは有利だ」と思う場合にはレッスンに来てください。(オーディションを受ける際、「本当に自分で作曲したの?他人に作ってもらったんじゃないの?」と疑われたりしないよう、ご希望であれば「楽典や7thコード、バンドスコア楽譜の読み書きについては習得済み/ソルフェージュ訓練済みで音程ぶれ少なく、コードによる伴奏付けは即興で可能」など、「どの程度の音楽理論はすでに学習済みで、この人は本当に曲作りして楽譜に書ける/演奏できる能力がある」と記した推薦状を書いてお渡しします)。 |
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女子力とか男子力とかを超えて、日頃から芸術やデザインのセンスを感じる表現力をあたりまえに磨きたい。エッセイやイラストぐらいなら普段の生活でさらさらっと書きたいし、料理を作ったり写真を撮ったりする腕前もセンスいいとか言われたい。‥で、特別なことでなく「ちょっと曲作ったんで聴いてね」とかあたりまえにやりたい。他人の作った曲を勝手に使って録音録画することへはキビシイ世の中になってるし、自分で曲作りできるよう学びたい。 →【「ウエディングソング作って演奏録画を公表するなら」は参考になる】 サブカルチャー(若者文化)のブームは時代によってどんどん変化します。"アマチュアバンドブーム"も"コスプレブーム"も、若者世代のパワーと表現力。大人たちは"ユーチューバーになりたい"という若者たちの気持ちも、そうしたブームのひとつの流れだと見ています。「ユーチューバーになりたいとは思うけど、さて、自分は何を得意にして何をやりたいのかよくわからない」とのあいまいな気持ちで"自分探し"を長引かせないように。コスプレ好きがきっかけでファッション業界をめざす人もいれば、料理やお菓子のインスタ好きがきっかけで飲食店業界をめざす人もいるでしょう。趣味でも「音楽が得意!」ってことでやりたいなら、「ユーチューブも表現力発信のチャンスのひとつだ。音楽を腕磨きしよう」と主軸を決めて、基礎力を磨き実力をつけていくといい。「とにかく目立って話題と人気を集めたい」と奇抜さに走ると、一過性の一発芸になりがちで飽きられやすいので、できれば実力派として末永く活動をめざすほうがいいんじゃないか‥とは思うよ。 (マジな作曲のレッスン・セミナーなので、「録音済みユニットのかけらをコラージュ的にあれこれ貼り付けて、曲らしくまとめれば、楽譜や楽器の知識も練習も勉強もなんにも知らなくても音楽遊びできます」という講座ではありません)。 |
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バンド活動で自分が作編曲を担当することが多い。く、発表の機会に応じて器用にあれこれ曲作りしたい。曲を作って一緒に演奏する仲間を増やしたい。 2005年頃までは「ポップスやロックのバンドミュージシャンになるための専攻がある音大芸大はほとんどない。音楽専門学校ならバンドの演奏コースはあるけど、バンドの作編曲コースがある学校は少ない」という状態でした。「音楽レッスンに通ったことがなくても独学独習でも、とにかくプロダクションに駈け込めばミュージシャンになれた」という人たちもけっこういた‥というのは、その頃までの話です。2018年現在、音大芸大にも音楽専門学校にも、バンドミュージシャンやバンドの作編曲やDTMディレクターの育成をめざす専攻コースは増えています。 作曲することに関心があるなら、むげに編曲を引き受けず →参考に「音楽学校の楽曲制作/作曲サウンド制作コースって何を学ぶの?」の説明も読んで、進学することも考えてみてね。 → 趣味だってちゃんと学びたい‥レッスンは【大人趣味一般】を読んでね。 |
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保育士/幼稚園・小学校教諭資格取得をめざしている。楽典やコードの筆記試験対策や、簡単な鍵盤実技と伴奏付けを習いたい。 (曲作りの宿題はありません。「音程や調号やコードや移調って、さっぱりわからなくて苦手」と悩んでいるより、来ればズバリ!わかります。ついでにヤマハ指導グレード5級を取得希望の方は、お申し出ください)。 |
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メディア会社やイベント会社・コンサート制作会社に就職希望。演奏家・ミュージシャンとの打合せで音楽用語まじりの会話を理解できる程度の、仕事に必要な音楽知識は知っておきたい。 (たとえば「○小節めにサックスが c の音を吹くタイミングで、ステージ上手からヴォーカルが登場して、照明がこうなるんだよね」などの打合せをする際、「全く楽譜が読めません」ではスタッフとして困る場合もありますよね)。 「楽典やスコア楽譜の読み方を、基礎勉強しておきたい」ということなら、 →【大人趣味一般】のレッスンで学べます。めでたく就職できたら、その先の専門的な音楽音響テクニックの知識は、現場仕事で学んでいけるでしょう。 音大/芸大/専門学校では現場仕事に必要な専門知識も学んで実習できますので、参考に「音楽学校の楽曲制作/作曲サウンド制作コースって何を学ぶの?」の説明も読んで、進学することも考えてみてね。 |
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大人趣味以上 (10代後半〜) |
作編曲を学んで、できれば作曲家になりたい。 「演奏系をめざそうか、それとも作曲系をめざそうか」と迷っている人は、「自分がステージに立って演奏する」のと「演奏が上手い人たちへ、自分が作った曲を楽曲提供する」のと、どちらがよりヤル気がわくか、考えてみるといいです。初級中級では「曲作りも演奏もあれこれやってみたい」人が多いですが、上級になると「作曲と、演奏と、どっちを主軸にして腕磨きしようか」と考えるのはよくあること。早い話「演奏してくれと頼まれるのと、作曲してくれと頼まれるのと、どっちが好きか」‥頑張りが苦にならないほうを主軸にしましょう。作曲家はクリエイターでありアーティストですが、半分はスタッフ側の仕事でもあり、打合せや企画会議や曲想を練って楽譜を書き上げるなど、作っていく過程にヤル気を感じる人が向いています。 →【音大芸大や音楽専門学校の作曲/楽曲制作コースへ進学オススメ】 ◆音大芸大の作曲専攻(作曲コース)へ進学すると、「音楽理論(記譜法〜音程音階〜調性理論、民族音楽の旋法)、作編曲技法(旋律学、歌詞へのメロディー付け、伴奏付け≒通奏低音〜鍵盤和声〜20世紀後半以後のジャズコード、対位法≒多声部書法≒複旋律書法、機能和声、偶成和音を含む和声)、楽曲形式(単純な2部3部形式〜変奏曲形式、複合形式、フーガ形式、ソナタ形式、古典舞曲〜ロマン派舞曲〜20世紀ラテン舞曲やポップスの様式とリズムなど)、楽器編成(各楽器の特性と音域、ピアノ伴奏付き2重奏、3〜5重奏程度のバンド編成、ピアノトリオ〜弦楽4重奏〜木管5重奏〜吹奏楽・オーケストラ、ジャズを選択の場合はビッグバンド編成も)、DTMによる楽曲習作実習」といった専門的な学問を学んで、楽曲を習作しレッスンを受けられます。(モーツァルトやショパンも「メロディーだけ作って編曲家がアレンジして楽曲を仕上げた」わけではなく、作曲家は編曲もできて当然、「編曲できないがメロディーだけ作れる」などといった人材が育成されているわけではありません)。 ◆音楽専門学校や短大の作曲コースでは、「音楽理論(楽典)、作編曲技法(歌詞へのメロディー付け、コードによる伴奏付け、ジャズコード)、楽曲形式(単純な2部3部形式、ロックやポップスのAメロ〜Bメロ〜サビとイントロ付け、ダンスミュージックのリズムパターン)、楽器編成(ピアノまたはギター伴奏付き2重奏、3〜5重奏程度のバンド編成)、DTMによる楽曲習作実習」といった内容を指導できる先生たちがいますが、入試に音楽実技がない専門学校では、各学生の音楽的基礎能力によりどこまで習得できるかはさまざまです。専門学校でロックやポップスを専攻した後、音大芸大の3年生へに編入する学生もいます。(米国のジャズスクールでは作曲科とは別に編曲科を置く学校もありますが、日本国内の学校では独立した編曲科を置く学校はほとんどありません)。 ◆また近年、専門学校だけでなく私学の音大芸大でも新設されているのが「楽曲制作/作曲サウンド制作コース」などと称するコースです。「DTM や PA 音響機器の取り扱いも学べて、DTM で作編曲する」ことをめざすコースとして人気があり、作曲技法の学習は(クラシック系の和声や対位法よりも)コード進行やバンドアレンジを学ぶカリキュラムに主軸が置かれている場合が多いです。映像作品の各場面に音楽をつけたり、演奏者がスタジオで生演奏する音を収録しミキシング編集するなどの、制作実習もあります。フィーリングのセンスやクリエイティヴな意欲だけでなく、音楽理論も作曲技法も、アプリや機材の取扱説明書も理解できる能力は必要なので、勉強は得意なほうがいいです。卒業後のおもな進路として想定されているのは、「クライアント(発注者≒音楽出版社・レコード会社・映画や番組の制作会社や CM スポンサー企業およびその広告代理店や CM 制作会社など)からの受注制作により、作曲/編曲/サウンド制作するクリエイター」などです。(理工系の音響工学やPA・ミキシング・レコーディングなど音響機材の取り扱いを専門的に学び、先々はレコーディングエンジニアや音響スタッフをめざす専攻・コースとは、履修科目がそれ相応に異なります)。 ちなみに、「作曲する」のと「サウンド制作する」のとはどう違うのか?‥をおおまかに説明すると、一般的に「音響機器などで収録済みの音やシンセサイザー音を編集して仕上げたり、コンサート会場やスタジオなどで PA 機材を用いてミキシングやリミックスする」ような場合には「サウンド制作する」と言います。「曲を作って五線譜に音符を書いて、演奏者がその楽譜を見て生演奏する」ような曲の作り方は、従来から「作曲する」と言います。が、「シンセサイザーで電子音を用いて、曲を作曲する」というような場合は「サウンド制作」の要素も含まれ、「『作曲する』と言うよりは、『楽曲制作する』とでも言っておこうかな」的なニュアンスで「楽曲制作」と言うのも珍しくありません。わかりやすく言えば、五線譜には書けないような音の響き具合をいじって仕上げるのがサウンド制作。「いい曲だねー!この冒頭のゆったりと上っていくモティーフのメロディーに、この 7th と 6th の和音が速いリズムで交互に添いながらドミナントが盛り上がる、ステキな曲だね!」「いいサウンドだねー!この冒頭のギター音の張りがある響きと、軽やかなピアノの響きのバランスが、なんとも爽やかで気持ちいい、ステキなサウンドだね!」と、わざわざ『曲』と『サウンド』を言い分けてみればわかりやすいかしら。たとえば、演奏者が生演奏してコンサート制作やレコード制作する場合、「曲を作曲した(五線譜に書けて演奏者が譜読みできる曲)→演奏者が譜読みして演奏した(演奏者がヤル気!というのはとてもたいせつで、快いフィーリング豊かな表現力で演奏すると周囲も素晴らしい出来の仕事にしようとの気持ちが盛り上がる)→PA ディレクターがコンサートのサウンド編集制作(五線譜には書けないレベルで音いじり)して会場での音の響きもいい感じ(来場客も感動した)→レコーディングエンジニア/ディレクターが収録音をサウンド編集制作してレコードもいい感じの響きに仕上がった(レコードを聴いたリスナーも感動した)」みたいな順でざっくり理解すれば、違いがわかりやすいかもしれません。 ポップスやロックでは「コンサートで演奏する際は歌手・楽器奏者みんなで演奏するけど、スタジオ録音する際は各パートごとに収録してから、収録済み全パートを総括して音響的バランスを編集し仕上げる」というのは珍しくありません。一方、クラシックやボサノヴァ・ラテンやジャズでは「スタジオ録音する際でも各パートごとの収録ではなく、演奏者は全員で演奏し(ライブステージのマイク配置のように)各パートの音を拾うマイクをいくつも配置する」のが一般的で、この方法では、スタジオ録音でも「演奏者全員が一緒に合わせ練習のリハーサルを重ねて、演奏表現のひとまとまりの出来ばえになるよう前準備する」ことも必要ですが、そうした出来ばえになるよう力を合わせてこそ演奏表現のパワーは倍増する!と思っている演奏者の人たちにとっては、これは省けない制作過程なのです。で、PAディレクターやレコーディングエンジニアの方々も、それ相応の仕事の得意技や得意ジャンルがあったりします。いずれにせよ、これぐらいの制作担当者たちがかかわる楽曲になると、作曲者は「主旋律さえメロディックに作れば、あとのパートはざっくりコード和音を演奏すればいいだけ」なんて仕上がりで曲を作ろうとは思わないわけで、「各パートそれぞれのメロディーラインも退屈せず動きがあって他のパートと調和するように」と曲を仕上げるのです。 (なお、レコーディングエンジニアは「音響機器/音響機材を技術的にこうすれば、ステキなサウンドに仕上がる」といった技術的な仕事を担当し、レコーディングディレクターは「こんな感じの曲目をそろえて、こんな演奏者が演奏して、こういうタイトルでアピール力あるレコードを制作し発売すれば、こんなリスナーの人々がきっと共感してくれる」といった企画制作の仕事を担当し、ビジネス/プロジェクトのプロデューサーは「そのレコード企画制作〜販売価格設定〜営業〜販路拡大・宣伝 PR・集客動員などマーケティング企画及びプロモーションも含めて、そのプロジェクトの経営者的立場」というのが、およその担当仕事です(会社によって、エンジニアがディレクターと称していたり、ディレクターがプランナー/プロデューサーと称していたり、プロデューサーがチーフマネジャーと称していたり‥などというのはあります)。「ディレクター」といえばすべて「レコーディングディレクター」というわけではなくて、「コンサート制作会社には、コンサートのステージ演出や集客と会場運営を担当するディレクター」「ステージのデザイン設計施工・美術装飾を担当するアートディレクター」「プロモーター(ツアー公演などのエリア展開でプロモーションに強みを持つ企画運営会社)には各出演者の日程合わせのブッキングやステージ装置の搬出搬入などスケジュール調整が得意なディレクター」がいる、といった具合です)。 上記のように、作曲編曲の仕事に求められる基礎的な専門知識や技能と楽曲習作実習は、専門学校/短大2年間〜大学4年間〜大学院で学ぶに充分な量があり、作曲の仕事はそれらの知識や技能を習得したうえ、総括的な理解力で創造的に楽曲を仕上げる仕事です。 それほどまでに専門的かつ総合的な学術学問がありながら、門戸は広く開かれている‥のは音楽文化の特徴で、巷では気軽な趣味のおけいこごとのレベルからでもステップアップしていける親しみやすさがあります。作曲家をめざすなら、しっかり勉強しましょう。 |
作編曲を学んで、できれば編曲家になりたい。 →【作曲家と編曲家の仕事の違いについて、一応読んで知っておこう】 楽曲作りにおいて、創造的な姿勢で臨むのは作曲家であり、「作曲家は作曲も編曲もできてあたりまえ」というのがまともな考え方です。編曲家は「自分はこう曲を作って仕上げたい」という自分の意向は二の次にして編曲に取り組むことが多い仕事なので、「できれば編曲よりも作曲の仕事ができるようになりたい」のは当然とは言えます。 とはいえ、「作曲家になるまでの修業段階として編曲の仕事もする」「作曲と編曲の仕事をかけ持ちする」のはよくあることで、いわば「クリエイティヴな志向を掲げて導く上司(作曲家やプロデューサーやチーフディレクター)の部下として、腕利き職人気質の楽曲制作スタッフ」あるいは下請け業者的な立場になるのが、編曲家=アレンジャーです。編曲家の経験談には悲哀と屈辱の話(たとえば「楽譜もろくに書けない人が、メロディーだけ作って作曲家を名乗り著作権にガツガツするのにはあきれた」とか、「どんな伴奏が適しているか理解できない人が作曲家気取りで『このメロディーは変えられない』と意地を張ったのに対し、メロディーの再検討の必要性を説明しても調もコードも知らないのでは理解できず問題外」とか、悲哀と屈辱をこらえて『仕事ですから』と言えれば編曲ギャラは入ってくる‥みたいな、まるで20世紀後半の歌謡界のような話)が少なくないです。というのも、「作った楽曲の著作権は、作曲者と作詞者が持つ」のは国の法律で定められているのに対し、「編曲する必要がある場合の著作隣接権」というのはあいまいで、作曲者や作詞者のようにスッキリとした仕事の手がけ方ができにくいゆえかもしれません。尊敬し信頼できる上司とチームワークを組んで編曲担当するのでなければ、やりがいどころか腹立たしい仕事が多そう‥というのが、編曲家の立場だといわれています。 弊舎では一貫して、「他人の作った曲を無断で勝手にアレンジするのはオススメできない。編曲を学びたい人も、まず自分でメロディーを作ってから、その伴奏スタイルや楽器編成を変えたり、クラシカルポップスやボサノヴァなどのリズムや作風でアレンジしてみるように」といった勉強の仕方を奨励しています。 「市販の楽譜は、その楽譜出版社がその曲の作曲者など著作権を持つ人や著作権を管理している会社・団体と契約して、版下制作〜製本〜販路開拓や広告宣伝など費用をかけて市販している」「市販のCDなどレコード類や楽曲配信においても、そのレコード会社や配信会社が著作権を持つ人や著作権を管理している会社・団体と契約して、収録/録音編集/録音盤のパッケージデザインや収録曲の構成や解説の原稿依頼〜印刷物作成など制作企画/量産製作/販路開拓〜広告宣伝〜関連催事のプロモーションなど、多くの仕事人と費用をかけてビジネスが営まれている」ということを差し置いて、「楽譜や録音を入手して勝手に編曲して公表配信しちゃいました」みたいな無頓着な行為は、音楽業界の仕事人の方々から好かれない‥と心得ましょう。(プロの仕事人たちが仕上げた楽譜や録音を、無断で編曲するというのは、「著作権についてあまり関心を持ったことがない一般ファンの人々が、軽い気持ちで複写を交換し合ってみんなでワイワイ応援したり、幼稚園の先生が簡単な伴奏付けに変えて弾く」などといったレベルの一線を越えた行為‥「編曲して配信までされちゃ無頓着にやりすぎでしょう」とたしなめられるような行為ではある、と心得ておくほうがいいのです。以前あまり知らずにやったことがある人は、心得を持って態度を改めましょう)。 |
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作編曲が得意でクリエイティヴに音楽指導できる、音楽講師になりたい。 →【演奏系のレッスンと作曲系のレッスンの相違を理解しよう】 作曲のレッスンでは、初級〜中級は、音楽理論や作編曲技法と音楽形式の時代様式や楽器編成を「基礎的に知っておきたい共通事項の知識」として学びますが、曲作りにおいては「マネではない、そっくりな曲があるとは言われたくない」と心がけて習作します。初心者の時期には「大好きなあの曲のような曲を、自分も作れるようになりたい。でも、そういうふうに作れる技量力量が、ちっとも伴わない」と憧れいっぱいであっても、技量が伴ってくる中習段階になれば「大好きなあの曲をマネしただけ‥なんて言われないように曲を作りたい」との姿勢になり、さらに「自分なりの創意で作風を確立しよう」との自覚を持ったクリエイティヴワークになります。(とはいえ10〜20代ではまだ「他人の作風に憧れて見習って、受け売りでも追っかけしながらでも作ってみたい」との欲求が根強かったりするので、作曲に本格的に取り組む年齢は高めになります)。演奏系のレッスンとは違って、作曲系のレッスンではどのような内容で進められるのが普通か‥は、下の項目に例の詳述がありますので参照してください。 |
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音楽学校 進学希望者 |
音大・芸大・音楽専門学校へ進学希望。 音大芸大では入試の段階で、「声楽/ヴォーカル、ピアノ、管弦打、作曲、ジャズ、ポップス、ミュージカル、DTM系の楽曲制作/音響サウンド制作/レコーディング技術、音楽ビジネス/マネジメント」など専攻別に課される実技試験や論文筆記など課題は異なりますので、まず入試要項を取り寄せて「入試の前からレッスンの積み重ねが必要な科目はあるか」を確かめましょう。ピアノ専攻志願の人は毎週ピアノのレッスンへ通いますし、作曲専攻志願の人は作曲のレッスンで個人指導を受けて勉強するのが普通です。 ◆京阪神で、作曲系の専攻コースがある大学:京都市立芸大/大阪教育大(教育協働学科音楽表現コース)/大阪音大/大阪芸大/相愛大/神戸女学院大。この6校総計で「入試科目に和声がある作曲コース類の募集人数は15〜20名程度/和声がない楽曲制作コース類は30名程度で、他の専攻との兼ね合いや競争率により変動あり」と推定されます。とくに京都芸大の作曲専攻は、クラシックのオーケストラ曲の作曲を学びたい人に満足度の高いカリキュラムを持つ伝統があります。入試の専門実技試験は「非和声音を含む和声」や「華麗対位法」も学習したレベル(≒入学後は弦楽四重奏曲やピアノ三重奏の習作にすぐ着手できる程度の習得レベル)」、「器楽曲のモティーフ作曲」は形式の指定はありませんが(鍵盤の試し弾きなしで)ソナタ形式の曲が書ければいいでしょう。大阪教育大の教育協働学科の音楽表現コースは、以前の"特音"相当に実技力と専門性の高い「作曲/ピアノ/声楽/管弦打」の各専攻カリキュラムがあり、実技の配点は多いめで、作曲専攻の入試実技には「和声(バス課題・ソプラノ課題)/モティーフ作曲」があります。以前の"特音=特設音楽科"は「高校音楽教員の育成」が強みで音大芸大と並んで音楽家を多く輩出してきた伝統があり、現在では「教員免許取得は卒業必須要件ではない/高校音楽教員はもちろん、文化芸術団体や市民の音楽文化活動などで教育的スキルを持って活躍する人材を幅広く育成」しています。 (作曲よりは)音楽教育について学んだり音楽教員免許を取得するのがおもな目的であれば、教育大学・教育学部で小中高音楽教員養成課程のある大学を選ぶ選択肢もあります。入試実技は「ピアノか管弦打の課題曲/イタリア歌曲か日本歌曲の声楽課題曲/楽典/単旋律聴音/音楽教養的な小論文」ぐらいを総合的に準備すればいいでしょう。音楽実技以外の教科の配点はかなり重視されます。実技対策、ご相談ください。 ◆教育を主軸とする学部に音楽教育の専攻がある国立大学:神戸大学(国際人間科学部発達コミュニティ学科音楽)/大阪教育大(学校教育教員養成課程音楽)/京都教育大/兵庫教育大/奈良教育大/滋賀大/和歌山大。大学数は多いですが、募集定員はそう多くはありません。 ◆ピアノや声楽の専攻があり音楽教員免許を取得できる京阪神の私立大学(作曲系の専攻はない):同志社女子大/京都女子大/武庫川女子大。 従来、音大芸大・教育大音楽教員コース・音楽コースのある短大・音楽専門学校はたいてい演奏系の学生募集人数のほうが8〜9割がたというほど多く、「作曲学科/楽曲制作コース」や「音楽ビジネス/音楽プロデュース/音楽マネジメントコース」や「PA・レコーディング技術/音響サウンド制作コース」の募集人数は少ない状態でした。近年、専門学校だけでなく私学の音大芸大でも新設されているのが、「クライアントからの受注制作で作曲/編曲/サウンド制作することが想定されたクリエイターの養成コース」で、受注制作であるからには、レコード会社やプロダクションから受注が取れるアプローチは奨励されます(「オーディションにチャレンジする積極的姿勢/デモ盤を試聴してもらって仲間を増やす/プロダクションやレコード会社など業界各社にOB先輩がザクザクいる学校を選ぶ(プロデューサーやディレクターをしている先輩は、各専門クリエイターや出演者を常々探し求めている)/『メディアに公表してランキング上位で大活躍しよう』というならばくじけず不屈で勝ち続ける競争心、あるいはたいして競争心など持たなくても上位に突出してしまうほどの抜群に素晴らしい出来栄えのセンスと技と博愛が必要で、豊かで寛大な博愛精神を発揮できる環境も必要」といったことも考えるとよさそう)。世の中、テレビもラジオも音楽無しの番組はほとんどなく、昨今ではネットコンテンツも音楽を次々に必要としていて、旧作だけでなく新作のニーズが多いことはあきらかなのですが、全国的には音楽制作会社/芸能プロダクション/レコード会社など音楽産業関連会社の9割は首都圏にあります。首都圏の会社へは全国の出身者が集まって来ますので、地方の大学卒業後に首都圏へ行って仕事探しする人へも門戸は開かれていますが、首都圏ならではの鋭敏なセンスで在学中から鍛えられプロダクションなどでのアルバイト経験も積んでいけることの強みは大きいと言えます。概観としては、音大芸大卒の20代の人たちは、首都圏も関西圏も大差なく上手いですが、その後どれほど仕事の機会に恵まれて腕前と精神力に磨きがかかるか‥で差が生じることは否めない、といった印象です。(ちなみに昭和音大は、今どきのセンスに鋭い受験生も行きたい専攻コースがきっと見つかる豊富な学科コース『作曲・音楽デザイン/ピアノミュージッククリエイター/サウンドプロデュース/アートマネジメント/舞台スタッフ』などがあります。特待生だけでも募集50人、関西から行くなら遠隔地出身学生支援奨学金の給付も用意されているなど、在学生の25%が何らかの学費サポート対象となっているそうです。また、短期大学部では「2年のカリキュラムを学費はそのまま3〜4年間かけて履修することで、働きながら学費負担は軽く学べる」との措置もあります)。 なお、とくにクラシックの超一流演奏家をめざす人は、小中学生の頃から海外研修で短期留学したり、コンクールの上位入賞の常連になったり、自宅では日頃から名器の楽器で練習したり‥といった音楽的環境に恵まれていることも大きな成功要因となります。「音大芸大へ進学してよかったと思うか」と尋ねれば、「よかった」と言う人たちとそうは思っていない人たちがいるでしょうが、他人の経験談がそうだからといって「自分はどうか/自分もそうなれるか」は他人と同じ成り行きを生きるわけではないので一概に言えない‥と心得るのが、超一流をめざす際の精神力の強さになります。 国公立の芸大は全国に4校‥と数が少なく、国立は東京芸大1校、公立は愛知/京都/沖縄の3校です。大阪から通学可能な公立大は京都芸大です(JR京都線桂川駅・阪急京都線桂駅からバス15分、2023年にJR京都駅すぐ近くへ移転計画あり)。京都芸大進学希望者には、東京芸大への進学も考える人は多めで、関西圏の大学へと考える人は大阪教育大教育協働学科音楽表現コース(柏原校舎:近鉄大阪線大阪教育大前駅)を希望校に含めて検討する人も多いです。私学の音大芸大の学費は、おおむね国公立大の3〜4倍程度です。「推薦入試なら実技と面接でOK」の専攻も多いですが、「少ない入試科目と面接だけでギリギリでも入学できれば‥」というレベルに目標を置かないようにしましょう(‥だってね、ギリギリで入学して結局「趣味でいい」ってことになるなら、「ステキなウエディングソング作って歌いたい/友だちとバンド演りたくてオリジナル曲を作って発表できればいいな」といった手の届きやすい目標達成をめざして、街の音楽教室で月謝1万円前後で楽しく趣味で音楽学べるんだもの)。作曲系専攻(楽曲制作コース類など含む)の入試実技は、おおまかに言って「和声(ソプラノ課題・バス課題。非和声音を含む課題のほうが難度が高い)/モティーフ作曲/モティーフ即興演奏/自作オリジナル曲の楽譜かオーディオデータの提出/コード進行伴奏付け/複旋律か4声和声の聴音/楽典(≒音楽通論ともいう)/小論文/面接(≒口頭試問の場合は、将来の音楽活動への意向だけでなく、自作の提出曲・演奏曲やモティーフ作曲で提出した曲について様式形式や特徴を説明・プレゼンする)」のどれか3課題前後の組合せです。また、作曲系専攻の入試科目に「和声/モティーフ作曲」はあっても「楽典」がない大学は、「楽典は学習しなくても入学後に教えてくれる」ということではなく、「和声を学ぶ前に楽典は学習するのがあたりまえだから、試験するまでもなく理解していて当然」ということです(たとえるなら「ピアノ専攻の実技でショパンの課題曲を弾く受験生に、バイエルを弾く課題は課さない」のと同じようなことです)。入試半年前には「音大芸大の入試に合格できる程度の実技能力はすでにあるけど、進学先は一般大学や専門学校も含めてどの学校にしようかな」と検討する高校生たちもいますし、芸能スクールでは幼少期からの英才教育も健在ですから、背伸びして一発勝負というよりは、できれば中学生の頃から「いつもの手慣れたことに余裕で取り組める」というように進学準備しましょう。「憧れ」というよりは、自分の意思と思考力で「適性」≒「『楽しいこともつらいことも、この道の仕事なら乗り越えていける』と思えるか」をしっかり考えて、進路をご相談ください。 専門学校は学費も比較的手頃で実践的なことを学べますが、入試に音楽実技がない学校も多く「学生たちの音楽習熟度にかなりのばらつきがある」というのが先生たちの悩みだったりします。「入学して初めて楽器の弾き方を習って、楽譜の読み方から勉強を始めた」という状態でも才能と素質があれば活躍できるのは、歌手、あるいはスタッフになりたいなら可能性あります(ちなみに東放学園音響専門学校(東京)ならびに東放学園専門学校グループ各校は、放送業界・マスコミ業界・広告業界・レコード業界・芸能界へ本当に多くの仕事人を送り出しています。機材の扱いやセッティング、プロダクションのディレクターをめざすための企画制作の知識や、プロモーターの催事企画運営とブッキングはどんな仕事か‥など、仕事の仕方の基礎知識を学ぶだけでなく、在学中から自分の天職だと思える職種をつかむため、実際にあれこれ制作現場でアルバイトしてチャレンジしていくクリエイター気質のガッツある学生たちが多いです))。楽器奏者ミュージシャンや作編曲家をめざすなら、超初心者状態で入学して卒業後に「あれもこれも在学中に習っておけばよかった」と思いながら苦労するよりも、入学前から実技の実力をつけて「期待の新人と思ってもらいながら学生生活を送り、在学中にチャンスをつかもう」ぐらいの気構えで進学するといいです。専門学校/ミュージカル歌劇団の養成所/プロダクション付属の芸能スクールには、"業界に強み"を特長としている学校があり、「オーディションに強くなりたい/マジで仕事をつかみたい/実力は磨いてきたので実践力と人脈を持ちたい」などで音大芸大を卒業してから入学する人たちもいます。 学費の高さが音楽学校への進学を阻む大きな要因になっている人は、「文科省では、2020年春から施行する想定で、成績や世帯年収により大学・専門学校の学生の学費負担を軽減する対策(返済不要の給付型奨学金をもらえる層を広く厚くする/学費の減免(国立大は最大全額免除、私立大は最大70数万円程度の減免)が審議されており、新入生だけでなく在学生も減免制度の対象になる」そうなので、調べてみてください(この減免をきっかけに、入学志願者増加が見込まれる大学では、入試の難度をアップするかもしれません)。「作曲するなら必ずしも『若さでアピール』との考えにはこだわらなくていい。本格的に作曲に着手するのは30代以上になってから‥と考えるなら、社会人入学でも遅くない(むしろ、社会経験の少ない20歳前後の年齢で『著作権を持つ側に立っての知識と考え方を学ぶ』のは時期尚早でしょうから、社会人入学のほうが学びの適齢かもしれない)」といったことへも無関心でなく、学費面で無理しすぎないような進学予定を立てることです。進学するなら「活躍させるために人を育てる」との方針がはっきりしていて、「進学希望者は大勢集まって来てほしいし、卒業生は望めば(ひと握りといわず)みな音楽で仕事できるのが理想的だから、世間に音楽の仕事は幅広く層厚くいっぱいあるのがいいのは当然。業界各社は優れた人材をぜひ拾いたいとの要望が強いし、本気の生徒学生を本気で育成せねば。新たな仕事を創出しよう!将来性があって成長が期待できるニーズを鋭敏なセンスで捉えて、仕事を開拓していこう!」と本気で前向きな人たちが教員にも学生にも卒業OBにもいっぱいいて、勢いがある学校を選ぶといいです。 |
演奏系講師から 作曲系講師への 転向志願者 (これは、「演奏活動や演奏系講師としての仕事に満足している。曲を演奏する際には、必要であれば作曲家へ対して楽曲使用料を支払うのはあたりまえだと思っているし、作曲するのと演奏するのとどちらが好きかと問われたら、演奏活動するのが好き」との立場がはっきりしている演奏系の先生方へ「作曲を学んだり作曲系講師へ転向しませんか」とお誘いしているわけではありません。「持ち曲を作って演奏活動するために、作曲を学びたい」との志向の先生方は、右欄(→)のコラムをお読みになれば参考になります)。 |
音楽で仕事をしてきたキャリアを活かして、音楽指導力をスキルアップしたい。知的関心と作る意欲に応えられるようカリキュラムを工夫して教えたい。 作編曲を学びたい人たちは年齢層が高いので、「とにかく弾いて歌って音楽になじみましょう」と小学生に教えるのとは違った、大人の知的愉しみに応える趣向もたいせつです。「できれば自分も作編曲指導を手がけたい」と望むなら、作編曲系新米講師の第一歩は「楽典をきちんと教えることができるようになる」、次に「和声やコード進行は模範解答的な例示もでき、単旋律や2声のソルフェージュ課題ぐらいは(和声的/コード進行的におかしい出来でなく)作って、弾けて、解説できる」程度の段階からステップアップをめざせばいいです。 模範解答的‥というのは、「(○世紀の○ジャンルの様式では)伝統的に練り上げられ洗練されたこのような決定版や特徴と形式があり、それに準拠すると、優れた仕上げはこうだ」というようなことで、それがちゃんと理解できると「のちにこのような様式や応用的発展も現れた」ということも教えやすくなります。答合せして「正解、よくできました」で済ませるのではなく、「では、作ってみようか」といった方向へ指導を進める必要はあるので、「なるほど!それなら、自分はこういう工夫をして作ってみよう」とクリエイティヴな意欲を喚起するには、説明や理解がたいせつです。(たとえばピアノのレッスンなら「モーツァルトのソナタを練習して弾きましょう」→弾けたら「はい、よろしい」で済みます。が、「モーツァルトはこのように音のモティーフを活かして、このような主題の和音進行およびソナタ形式の転調の手法をこう用いて、このソナタを作りました。それで、アナタはいったいどのような曲を作りたいかな?」と問いかけて、さらに次回に受講生が持参してきた作りかけの曲へ対し手直しの指摘をするのが、作曲のレッスンです。しかも、モーツァルトの曲ならとくに問題はないですが、「昨年ヒットしたあの曲は、どういうコード進行でどういうベースとキーボードが巧みで‥」などと解説するのは、他の作編曲家のたいせつにしているノウハウへ勝手な解釈で口出しすることになりかねないので、同業者同士配慮し合ってあたりまえ‥ということになります。すると、一般論として語ってさしつかえない音楽理論や作編曲技法のほうを主軸に解説して、「どんな曲例があるかアナタたち受講生も考えてみてごらん。その技法を活かして、どんな曲が作れそうかな」と問いかけるなら問題がないだろう‥といった(独学独習では慮れないような)説明の進め方の手順についての配慮もたいせつだったりします)。 作編曲を教える講師というのは、自分もそのようにして教えてもらってきた経験を持っているので、こうした指導の仕方をするのをたいして難しいこととは思っていないものです。が、正直、スキルアップにはそれなりの年季もかかります。(趣味一般で曲作りを学びたい人たちは「ちょっとした楽しみで曲をつくれたらいいなあ」との気持ちでいいですが、それを指導する側は「好きなように作れば、それでかまわないんじゃないの」なんて言っていてはレッスンになりません。「オーケストラ編成の曲作り指導は難しそうでも、生徒がピアノ伴奏付きデュオ/トリオやバンド編成で作ってきたまごころソングやウェディングソングに対して、曲作り指導をする程度のことならそんなに難しくはなく、自分も研修を受ければできそうだ」と思う先生方は、学びながら「自分も曲作りがおもしろくて楽しいので、生徒へも教えたくなる」ような気持ちが高まることでしょう。が、「『曲作りなんて、テキトーに作ってそれでかまわないんじゃないの』みたいな対応をする教室が世間に増えて、ちゃんとしたことをちゃんと学んで作るという姿勢がなおざりにされ音楽業界の将来が低迷するような事態になるのは、避けなければならない」と思われます。脚注※2の項に、生徒がメロディーだけ作って「伴奏付けや編曲は頼みたい」と希望するような場合にはどのように説明するか‥の詳述を太字で掲載しましたので、参考にご一読ください)。 生徒は中級にもなると各人それぞれに異なる作風の曲を習作してきますので、紋切り型の対応で指導するのは難しくなります。それに柔軟に対応して「このメロディーには、7thまでの和音でクラシックの和声的に仕上げるなら模範解答はこう。素朴なポップスの伴奏付けならこんなコード進行が模範解答だろうけど、リハーモナイズでこんな伴奏付けするのもアリ。ジャズなら、クラシックではあまり使わないこんな経過和音を経て転調するのもアリ。ボサノヴァなら、この音をテンションとみなして、こんな意外な和音で伴奏付けするのもアリ。ピアノで弾くなら、けっこう達者に弾ける人でないと、メロディーを小指と人差し指で浮き立たせながらこのテンションの和音を弾くのは難しい。もしベースパートが加われば、鍵盤は低音を弾かなくてもベースが弾いてくれるから、そんなにピアノを弾くのが達者でない人でもこのテンションの和音は充分弾ける。ギターで弾くなら、弦6本のフレットに左手指が届く省略形の和音で、開放弦を含む和音以外は低音と高音のピッチ幅が"2オクターブと3度"以内で収まる和音でないと、この和音は弾けない。副旋律を、クラリネットで吹くなら記譜音は長2度上、フルートで吹くなら実音で記せばいいけど、フルートはまんなかのドより低い音域は吹けないので副旋律の音域を上げようか。歌のサビの、盛り上がって大きな声で歌い上げたいこの音に、歌詞の母音が口を大きく開けられない発声の言葉をあてがうと、歌う人は困るので、こっちの言葉を盛り上がりに持って来るようにメロディーを練り直す必要はある。次のレッスンまでに検討して練り上げてきてね」というようなことを指導できる講師は、世の中にはまだまだ少ないです。受講者個々人に対してそうした指導をしようとすれば、多人数のセミナーでは各人へ指導が行き届かないので、レッスンや少人数ゼミのカタチが好ましいのです(「いっぺんに100人対象の集団セミナーで『音楽を鑑賞するのが楽しくなる音楽史やよもやま話の豆知識』的な音楽教養を(しばしば参加費無料や安い受講料で)おおまかに講義して、講師は受講者各人の顔も名前もよく知らず、各人がどんな曲を作れるようになったのかへも関心を持ちきれない」というような規模には向いていません。個人レッスンなら受講者の理解の進み具合に対応しやすく内容充実、「他の先生の指導の仕方がこうだったから、同じような指導の仕方をするのだろう」との思い込みは成り立たず、同じ講師でも受講者の関心や得意なことに応じて各人へ異なる課題を提示したりするのも、マンツーマンならではです。ペアレッスンや少人数ゼミなら、或る受講者が指導を受けている事柄を他の受講者も一緒に勉強できるので、得意な楽器や作りたい曲のジャンルが異なる者同士でも励みになります)。 初級段階ではまず『楽典』『和音の表記方法とコード進行』、および楽譜を書き慣れるトレーニングも含めて『ソルフェージュ』。楽器演奏や歌唱でどの程度ソルフェージュができるかは、受講生各人の音楽習熟経験によるでしょう。受講生が全くのDTM 初心者でも、楽譜スコア画面やピアノロール画面を見て「(なんだかさっぱりわからない‥ではなく)思いついたメロディーを入力するなら、音符のピッチや長さはこう、小節のこの拍でこの和音」などを理解できるよう、前準備をするのが望ましいです。 初級からステップアップして『和声』を学びたい場合は、(DTM なら扱い慣れた受講生でも)両手で鍵盤楽器を弾けることを奨励します。(ギターで弾くのも可能ですが、ギターでコードや和声を学び始めた人たちはたいてい「やはり鍵盤で弾くほうが和音の構造がわかりやすいですね」と言います。なお、「これまでピアノやギターのレッスンにかよった経験はないけれど、DTM で曲作りを学びたい」と希望の受講生が、メロディーや伴奏を作れるようになるにつれて「どういう奏法で弾くのか見当もつかないよりは楽器を弾いてみたいし、演奏したくなる気持ちがわいてくる曲を作るには、楽器も習いに行きたい」「ヴォーカルレッスンにも行きたい」と望んで、曲作り系と演奏系のレッスンを掛け持ちするのは珍しくないことです)。 和声というのは「楽曲を作りやすくなるための音楽理論と作曲技法」ですので、曲を作りやすい程度に信じて学ぶといいでしょう。(「規則の集積だと思って過剰に信じ込んで、曲が作りにくくなるために学ぶわけではない」‥のはご存じのとおりですが、中習段階では教条主義的な傾向になる人もいるので、解きほぐすようにして教えることもたいせつです。たとえば「エッセイや物語など書こうとする人にとって、一応は文法や構文や慣用句を学習し、それに適合するような作文の練習もして習作しながら腕磨きするほうがいいのはあたりまえだけど、『その文法や構文どおりでないと、エッセイや物語の文章は間違いだらけ。スピーチやトークは、文法や構文に適合するように書かれた文章原稿を、正確に忠実に読み上げるべきだ』と教条的に掲げては、現状に合わないことは多いのではありませんか」と言えば、柔軟性が必要だとわかってもらいやすいかもしれません。DTMに和声課題は入力しません。和声というのは「連続5度を機械的に検知して修正すれば、はい正解、できました」なんてことで学べるものではないのです(詳しい説明は『和声』の項)‥が、そうすると「そのような対処方法でないなら、システム上、和声のファイルというのはいったいどのディレクトリに配置してどのように処理すればいいのか‥」とパソコンのシステムエンジニアの方々が困惑してしまうかもしれませんので。なお、初めて和声課題を見て「実施せよ‥って何すればいいんですか?」という方へひとこと。和声の教本では、和声課題は「次の課題を実施せよ」と出題されるのが一般的で、その場合の"実施"とは「頭で思い浮かべて楽譜に書くだけでなく、実際に楽器で弾いて/混声4部合唱で歌って、和音の響きや旋律線のスムーズな抑揚を確かめてごらん」という意味ですが、合唱するのは大がかりなので普段の練習やレッスンでは楽器で弾きます。だから、鍵盤楽器を弾けるほうがいいです。なお、試験に和声課題が出題される場合、歌ったり弾いたりすることまでは求められず「書き上げる」までを求められていても、慣習的に「実施せよ」と記載されることはあります)。 「『他人が自分より上手かろうが下手であろうが、自分はやりながら腕前を上げる!』と思えば、自分なりのヤル気は持続可能」「やってみて、たとえば『自分が自信を持ってきちっと指導できるのは、歌唱とボイトレと楽典・コード伴奏付け』『自分はギターと楽典・コード進行とバンドアレンジ』『自分はピアノと楽典・4級和声と3重奏ぐらいまでのクラシカルポップス』などと得意な指導域が持てて、それで、まずはまごころソング作りが指導できればいい。得意域外のことは、それを得意域とするほかの先生へ任せればいい」、「とくに『クラシック出身の人はツンと気取ってる』と思われがちな世間的イメージは、払拭するほうが幅広く仕事がしやすい。"気さくで心意気がカッコイイおじさん/おばさんバンド"ぐらいのほうが大阪では共感されやすいかも」‥で、気分もアカヌケ! ピアノ教室やヴォーカルスクールに比べれば、かなり稀少な作曲レッスン。『大人の音楽レッスン/大人の音楽教室』では、教える側も教わる側も、何をやりがいとして励むべきだろうか‥ということへしばしば関心が向くものですが、やりがいについては『本気の大人の音楽レッスン』のページをお読みください。『音楽教室/音楽セミナー・レッスンの、21世紀ならではの進化形』の手頃で望ましいカタチをつくづく熟考してみて、「月々1,000円程度でリスナーは何千万曲でも聴き放題」といった音楽市場の動向に右往左往せずに続けられる話、なおかつ「こういう趣向ならヤル気になるよね!‥そう思った人は来ませんか」という話です。「それぞれの個性を活かしながら、好きな作風でクリエイティヴに曲を作って、各人楽しく音楽的才能を伸ばせる」ことをより優先し、大人の知的愉しみに"長年にわたり熟達していく芸術的追求心"を添えられる、‥そういう音楽レッスンしませんか。得意な担当も作風も同じではないからむやみに競い合う必要もなく、協力し合えば新たな刺激を感じることも多くてヤル気を高め合うような人間関係でありたい。曲を作って演奏活動して、「先生みたいに曲を作れるようになりたいなあ!」と思ってくれる受講生がいっぱい集まって来てくれたらうれしい‥ですよね。 |
長々しい説明を読んでくれて、どうもありがとうございます!
‥で、「自分が作りたい曲や、めざしたいのは、こういうことだ」とはっきりしてきたら、あれこれ
学びたいことも思いついたのではないでしょうか。 さっそく曲作りレッスンをご予約ください。
1:「音楽を習いたい件で、電話しました」とおっしゃってください。最適な受講内容を相談します。
受講開始前に打合せご希望の方へは、会場ロビーでお会いして、ご持参の学習済み音楽書などを
一緒に見ながら打合せすることも可能です。
2:受講希望日時・場所は、受講者と講師との日程が合う日で、予約を確保。受講料は当日持参。
お電話受付は、平日・土日祝の午前11時〜夜21時。
レッスン中で防音室にいる場合や交通移動中で電話がつながらない場合は、お手数ですが時間帯を変えて再度おかけ直しいただくか、こちらから折り返しお電話いたします。
学べる内容と料金表 |
受講目的‥やりがい |
受講予約・お問合せ |
熟年青春で作曲悠々 |
◆作曲依頼のご案内◆楽曲制作のオーダーをお考えの方へ |
作曲・編曲など楽曲制作の作業は、基本的に、何日間もかけての手仕事となります。 音楽に関して専門的なテクニックを習得した者が、その技量相応に(たとえば「日給1〜2万円の手仕事で、楽曲制作の手仕事をする」との見当で)、「何日の手仕事でできる作業か?」を想定し、納品物詳細を記したお見積もりをご提示いたします。「いつ頃までに、どのような編成の楽曲が必要か」と、お気軽にお電話にてご相談ください。 |
受講の際の持ちもの |
◆五線紙、筆記用具、これまでに勉強した音楽理論書や習作の曲の楽譜もあればご持参ください。 ◆ピアノやガットギターは、教室の備品を使用できる場合もあります。 ◆DTM/MIDIで作りたい人は「『機械装置があれば人間はもう要らない、という音楽』ではなく、『人間の、人間による、人間のための音楽』を作ろう」との趣旨をご理解ください。楽曲制作用アプリケーションソフトをインストールしたご自分のパソコンを持参すれば、「この音づかいはこうすると、こういう和音進行で副旋律はこうなる」などとパソコンでじかに教えますが、紙の楽譜と試聴録音の持参でもいいです。 基本的には、ご自分のパソコン持参で受講に来て、レッスンでは、そのご自分のパソコンに入っている楽曲データに手を加えるだけですので、ご自分がよく知らないうちに「作った楽曲データファイルの複写がネットへ流出する」ということはなく安心です。DTM・MIDIを扱う人は、「各楽器音色は、その各楽器で演奏できることを想定して楽曲を作る」のが、自分も理解しやすく、他人へも「実演するなら、この楽器でこのように演奏すればいい」と説明できる、妥当な考え方です。(ボカロアプリは、はまらないための安全対策が充分ではないかもしれないので、あまりオススメしていません。声楽やカラオケ好きの人はむしろ、「自分で歌えるからボカロなしでいい」という方が多いです)。 なお、バンド曲やアンサンブル曲を作りたい人は DTM 好きだったりしますが、「歌+ピアノ/ギター伴奏」曲や「楽器ソロ/デュオ」曲や合唱曲などおおむねパート3つか4つまでの曲を作りたい人には DTM を用いない人も多いので、DTM は必須ではありません。 |
◆「楽典とコードの知識を学びたいだけなので、曲作りの宿題は要らない」という方は、その旨お申し出ください。 ◆セミナーで集団受講する場合は、作詞作曲した楽曲を受講者同士で聴かせ合ったり、楽譜を見せ合ったりする場合があることをご了承ください。 そうした親睦や発表会を楽しみにする受講者もいます。そうしたレベルを超えて、たとえば「プロダクションへ持ち込み企画とともに曲を推挙しようか」「ネットサイトで楽曲を公表しようか」などの案が持ち上がった場合には、作詞作曲した受講生ご本人に「その曲をそのようにするのを希望するか?希望しないか?」と意思をお尋ねします。 ◆自作オリジナル曲を作って「公募オーディション/音楽学校の作曲系コースの入試実技の提出楽譜や提出データ/グレード検定のレパートリー」などの準備をお考えの方へ: 日頃のレッスンでは「先生があれこれ手直ししてくれて、なるほど!と学べることも多くて、実習しながらいい具合に仕上がった」とやっていいのですが、オーディション応募作や入試実技/検定で自力の作曲能力を審査してもらうための自作オリジナル曲は、自分で作り上げて仕上げる必要があります。「自力で作り上げた曲なのか/未発表の曲なのか」が審査で問われますので、「未発表作公募に応募したくて作りかけている曲」は、応募前に普段のレッスンのネタとして持って来ないようにしてください。「他の人に手伝ってもらわないとこのように曲を仕上げることはできない」という曲を応募/提出するのは、審査対象外となります。 なお、バンドコンテストなどで「既存のヒット曲カバーの演奏で応募参加も可能だけど、できればオリジナル曲を」という場合は、作曲者と編曲者の合作やバンドメンバーの共同作でもいいし「ライブハウスでいつも演ってきた定番の曲やネットで公表した(未発表ではない)レパートリーのオリジナル曲」でもさしつかえなかったりします。(レコード会社としては「メジャーリリースして人気高が期待できる新鮮みのある曲ならば、抜擢の候補にしよう」と考えるのは普通のことです。その場合、主催者(音楽出版社やレコード会社や関係プロダクションなど)にとって「じつはその曲の作曲者は他にいる/実質的には編曲者がほとんど作曲した曲だ」などということで契約がこじれると困った事態になるので、応募書類には演奏メンバーだけでなく、作詞者・作曲者・編曲者や場合によってはレコーディングや音響機材を担当したエンジニアも連名で明記しておくのがいいでしょう)。 一般に、「自分で作曲して仕上げたので、自分にはこれぐらいの作曲能力がある」ということを厳正に審査してもらう機会としての「作曲オーディションの自作応募曲/音楽学校の作曲系コースの自作オリジナル曲提出楽譜や提出データ/グレード検定の自作レパートリー曲演奏」などの場合は自力で曲を仕上げる必要があります。一方、「人気を期待できる演奏家や新作楽曲の発掘が最優先の公募オーディション/音楽学校のポップス演奏系コース(審査されるのは演奏能力で、自由曲に自作オリジナル曲も可)の実技試験で、生演奏する際に持参の伴奏カラオケ併用可」などの場合は、「作曲者と編曲者の合作で可/音楽講師が曲に手直しを加えた仕上げで可/他の編曲者がアレンジした伴奏データで可/レコーディングスタジオで聴き栄えのするようサウンド仕上げしてもらったオーディオデータでも可」ということもあると思われます。わからないことがあったら、応募先や受験校に「制作過程のどこまでは自力で自作できることが必須か」を問合せてお確かめのうえ、ケースバイケースでお考えください。 |
◆曲の作り方を学べるレッスンですから、「曲を作りたい」と創作意欲を高めて、「勉強しよう」と思って来てください。 受講スタートして1〜2年めは「どんな曲を作ればいいですか」と講師へ尋ねるのも普通です(必要に応じてお題や課題も用意します)が、クリエイティヴな音楽レッスンですから、勉強が進むにつれて「どのような曲を作りたいか‥は、自分で考えるし、自分で気に入るように仕上げたい」との姿勢に変わるものだと思ってください。 一方、それとは逆に「自分で気に入った!と思える曲ができたらご満悦で、誰にも指摘や手直しはしてほしくない。とにかく賞讃されることだけを望みたい」との心理的傾向(独学のご満悦グセ)が強い方は、その心理状態のまま受講に来たのでは他人から学べることがあまりありません。人間は、自分のそれまでの未熟さを乗り越えようとして他人からものごとを教わるとき、「自分はちょっと没個性的になっちゃったんじゃないか」と感じる時期はありますが、そうした時期がいつまでも続くわけではなく、もっと磨かれた個性を持てるようになった自分を発見します。ですから、未熟なまま個性的であろうとするジレンマやスランプはできれば軽々と乗り越えてください。 (「とにかく賞讃されることを望みたい」との気持ちは、パーティやライブハウスや発表会やコンテストの場で発表する際の"とっておきの願望"として持ってていいです。普段のレッスンでは「勉強して習作して、手直しや助言をしてもらいたいと希望するからレッスンを受講するんだ」とご理解のうえ、素直な気持ちで「さて、次は何を学ぶ必要があるだろうか」と、勉強したい項目を考えてみてください。 デキル人たちの集団というのは、たとえば「経営陣もプライド持ってるけど平社員もプライド持ってる/先生もプライド持ってるけど生徒もプライド持ってる/亭主もプライド持ってるけど女房もプライド持ってる/お得意様も自分の選択に自信がありプライド持ってる」‥で、誇らしい実績を上げようと気持ちまとまり強くなる気風があるものです。それも、ツーンと気位を高くしたようなプライド(劣等感と優越感のせめぎ合う比較対象あっての優越感)というよりは、人生経験や職人気質や精神力に磨きをかけた人間的厚みのあるプライド(自分には容易でないあれこれのことを上手にできる人たちがいることに敬意と信頼を持ち、自分は自分の意志と得意なことをたいせつにしながら他者をも尊重し協力し合うような自尊心)です。講師の側も「受講者の意思と個性を尊重して、プライドを壊さないように気を付けながら教えよう」との姿勢ですから、受講者の側も講師に対する敬意と自分なりのプライドをたいせつにしてください)。 ◆ゲームにハマるほどのめり込んでいる人は、各音楽ジャンルの学びの趣向により「音楽はゲームではない」との立場をとる必要もあったりしますので、「パソコンやスマホでゲームにもDTM(楽曲制作用アプリ)にもどっぷり」などというのはオススメできません。ゲームへの関心が薄れてからお越しください。なお、弊舎の講座/レッスンは、ゲーム音楽クリエイター(ゲーム制作会社の都合優先で、ゲームプログラマーの指示に従ってゲームに音響効果や曲付けをする仕事人)になりたい人に適したカリキュラムは用意していません。 ◆受講の際にご自分のパソコンを持参する方は、「『市販の楽譜をスキャナで読み取れば MIDI データに変換できるアプリケーション』や『オーディオファイルを MIDI データに変換できるアプリケーション』は用いない、インストールしない」ことを約束していただきます。 曲を作る側の立場でものごとを考えればおわかりでしょうが、「自分が丹念に作り上げた曲の楽譜やオーディオファイルを、誰か知らない他人が承諾なく勝手に MIDI データに変換して使用・複製・配布・配信することを促すアプリケーションソフト」は、手間ひまかけて作曲した側やその曲を持ち曲として人一倍努力して演奏活動してきた側からすれば、快い趣向のソフトだとは思えないからです。(このページの下の「註2:編曲家の仕事とは」にもう少し詳しい説明の記載あり)。うかつに使うと著作権法違反になるようなソフトはインストールしないように、心がけてください。「楽典も和音コードも和声も多声部書法も勉強する必要がなく、楽器演奏できるよう練習する必要もなく、習いにレッスンに通う必要もなく、ちょっと音楽遊びしてすぐ飽きる‥との趣向の DTM アプリ」や「入れてみたけど休眠状態になってるボーカロイド(ボカロ)アプリ」はアンインストール(除去)するほうが、学んで曲作りして演奏しようという気持ちが高まるでしょう。 DTM・MIDIを扱う人は、「各楽器音色は、その各楽器で演奏できることを想定して楽曲を作る」のが、自分も理解しやすく、他人へも「実演するなら、この楽器でこのように演奏すればいい」と説明できる、妥当な考え方です(ボカロアプリは、はまらないための安全対策が充分ではないかもしれないので、あまりオススメしていません)。「各楽器の特徴や担当音域などよく知らない…なら、各楽器について管弦楽やバンド編成など含めて学習するほうがいい」「アコースティック楽器にはないシンセサイザー独特の音色の場合、もし生演奏するなら、音楽キーボードやエレキギターで生演奏可能だ…という範囲を超えて理解不能な感じのするような使い方はしない」と心がけるほうが、快適に曲作りできます。 |
◆「『作曲者と演奏者』という関係で仕事の話がしたい」という方は、仕事の話としてお電話ください。 「歌手・演奏家になりたかったのに‥」との気持ちをかかえて迷っている方は、「演奏家というのは、常に『次の新曲レパートリーを用意しなくては』ということへ関心を持ち続けている」との認識をお持ちください。 演奏家の仕事というのは、ひとたび人気が上がると「本人が来て出演してくれてこそ」というステージや収録の仕事が増え、合間を縫って次の仕事で演奏する曲の練習をしたりリハーサルに行ったりの日々になり、スタジオや自宅でじっくり曲想を練って楽譜をシコシコ書いては楽曲を仕上げるような仕事の仕方ができにくくなるので、多少は自作の曲も含めるとしても新作楽曲の大半の用意は作曲家に頼みたくなるのです。ゆえに、作曲家と演奏家は「演奏力においては演奏家のほうが上手い/作曲力においては作曲家のほうが上手い」との分担制で信頼して任せるような関係になります。 とくに多忙なプロ演奏家は、「ステージに立ったりスタジオ録音やリハーサルや出張公演や営業活動(レコード店や楽器店でサイン会をしたり、出張公演の際には各地地元のプロモーターへ挨拶まわりするなど)や打合せで大忙し‥という日々が連日続く」みたいな状態で、「演奏レパートリー曲を半年〜1年毎に18曲ぐらいずつ次々に必要で、奏者複数人のバンド/アンサンブル曲を作るには作編曲技法も習得すればいいとは思うけど、演奏活動と練習に忙しい。作曲家へ新曲作りを依頼したい」というのが実態だ、との認識をお持ちになってみてください。(「では、18曲をどのように用意して、どのように演奏活動していこうか」と本気でお考えの方々を元気づける、この文の続きの詳しいコメントの掲載あります)。 名曲名演が世に知れ渡り広まるのは簡単なことではないだろうと承知のうえで、それでも「20世紀に比べれば、ネットの普及により人々に初演の新作楽曲を聴いてもらえる機会は格段に増えた」ということも前向きにお考えになって、ご用件(どのような曲が幾つ必要で、どのようなリスナーの方々に共感していただこうと想定し、どのようなライブコンサートや録音公表の仕方をお考えで、ご予算はどれぐらいか)をお考えのうえ、お電話ください。 ●「作曲技法は教えてくれず、『曲なんて楽譜の読み書きができなくても、楽器を弾けなくても作れちゃうもんだ』というような作曲レッスンには行きたくない」とのご心配に対する説明は、→こちら(右欄のコメント「こんな曲作り教室はNG」の話)。 ●「結婚したら音楽活動をあきらめる‥なんて思いたくない」とのご心配に対し、「結婚をきっかけに音楽活動の幅を広げて活躍のチャンスにしていこう」との話は、→こちら(「ウエディングソング作ろう」の項)。 弊舎では、「演奏活動するため新作楽曲を必要としているので、作曲を依頼する」「演奏家の立場でも、自分で作曲できるようになりたいので、曲作りレッスンに行きたい」「楽典や曲作りの指導ができる音楽講師になりたいので、スキルアップ研修のつもりでレッスンに行きたい」とのご要望には対応致します。が、「演奏活動するとしても、基本的に作曲の必要は感じていない」という方へ、「なんでもかんでも新作楽曲の演奏家になることをめざすといい」というような話ではありません。 |